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Pyramid Roads Wines
Pyramids Road Wines
「応用科学の博士」という背景を持つ、醸造家のウォーレン氏。
その深く静かな知性は、ピラミッズ・ロード・ワインズの中では、どこまでも優しい眼差しとなって、一房の葡萄、一滴のワインに注がれていました。
彼が守るヴィンヤードは、まるで丁寧に手入れされた庭園のように美しく、それ自体が一つの芸術品のよう。
「全ての葡萄に目が行き届くように」と、生産量を絞り、我が子を慈しむように一房ずつ健康状態を見守る。
その一途な歩みが、この景色を作っているのだと感じます。
培ってきた知識の全ては、葡萄それぞれの個性を最大限に輝かせるために。
どの酵母がこの子に1番合うのか。
気の遠くなるような対話を繰り返し、納得のいく一滴へと辿り着く。
その純粋な探究心が、グラスの中で魔法をかけるのかもしれません。
コンクールには出さず、ここを愛するファンの為だけに届けられる、希少なワインたち。
バーカウンターでみんなとグラスを傾けながら、ふと思いました。
彼が心血を注いだその一滴は、こうして誰かの笑顔に変わる瞬間に、本当の意味で完成するのかもしれない、と。
セラーを出る時に、優しく見送ってくれたステンドグラスの光が、いつまでも心の中に温かく残っていました。
文・写真:@shishidon_wine(醸し塾 伝道師)