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グラニットベルト発酵紀行

12CHAPTER 12 / 28

The Church

THE CHURCH : Local Wine Project

《歴史の面影を残す教会で、奇跡の一滴に出逢う》

トリュフの神秘に触れた後は、近くの『THE CHURCH : Local Wine Project 』へ。

100年ほど前に建てられたという歴史ある教会を、自ら修復して命を吹き込んだこの場所は、地域のワインと食をつなぐ、とても穏やかで背筋がすっと伸びるような聖域です。

迎えてくれたのは、オーナーであり醸造家でもある、ラックラン(Lachlan)。

自身のワイナリー『Squished Berry 』を手掛ける彼は、この地のテロワールを深く理解し、ひたむきにワイン造りと向き合う、心から尊敬出来る造り手のひとり。

自らのワインだけでなく、地域の小規模な生産者たちを支え、共に歩もうとする彼の真っ直ぐな志に、一気に引き込まれてしまいました。

《職人たちの共演を味わう》

ここで頂いたのは、先ほど訪れたThe folly’s truffles のトリュフを使ったマスタードやトリュフ塩を添えたお料理。

ぎゅっと凝縮されたトリュフの香りが、ラックランの選んだワインと重なり合い、この土地の豊かさを一口ごとに教えてくれます。

食事の後は、ショップで彼が造った特別な一本を手に取りました。

『CELLAR RELEASE MANSENG 2014』

ボトルに刻まれた「CELLAR RELEASE 」の文字。

それは、ワイナリーのセラーで静かに時を重ね、最高の飲み頃を迎えてから世に出されたという、情熱の証。

総生産数わずか66本。

そのうちの56番目という、まさに一期一会の出会いです。

教会の高い天井の下に流れていた、ゆったりとした時間。

そしてラックランの誇らしげな笑顔。

大地と人が手を取り合って生まれた「奇跡の一滴」に出会えた感動は、今も色褪せることなく、私の中に残っています。

文・写真:@shishidon_wine(醸し塾 伝道師)

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