Connecting Australian Wine Producers with Japan

ONLINE SHOP 11月11日頃 販売開始
グラニットベルト発酵紀行

19CHAPTER 19 / 28

『BENT ROAD WINERY &DISTILLERY』 醸造所編

『BENT ROAD WINERY &DISTILLERY』

醸造所編

最新設備とクヴェヴリ。時空を超える醸造所へ。

どこまでも続く青空が心地良いグラニットベルト。

毎日が刺激的だったワイナリー巡りも、いよいよここ『ベントロード』が最後の訪問地となりました。

これまでの旅では、毎日昼間からワインを堪能し、醸造現場を見て回るという至福の時間を過ごしてきました。

最後だと思うとやっぱり寂しさが込み上げます。

そんな旅の余韻に浸る間もなく、まさに今、新しい命が吹き込まれようとしている仕込みの現場に、タイミングよく立ち合わせてもらいました。

案内してくれたのは、元生化学者のGlen(グレン)さん。

とても穏やかで知性に溢れた方で、醸造所内のあらゆる設備を惜しげもなく見せながら、丁寧に説明してくれました。

まず圧倒されたのは、人間が何十人もすっぽり入ってしまいそうなほど、大きくて深い醸造タンク。

中には瑞々しい葡萄が沢山入っていて、かき混ぜる作業を体験させてくれました。

葡萄の茎や葉っぱを綺麗に取り除きながら、葡萄を圧搾する機械もあります。

(最後の動画をぜひご覧下さい)

奥には驚くほど高性能で高価な最新の圧搾機もありました。

まるでピカピカ光る宇宙船のよう。

テクノロジーの光に目を奪われていると、次に現れたのは土の匂いがする大きな壺。

世界最古のワイン造りの歴史を持つジョージア(旧グルジア)で約8000年前から使われている伝統的な素焼きの粘土壺、クヴェヴリ(アンフォラ)です。

醸造所の外には、このクヴェヴリが土の中に埋められていました。

年間を通して温度が一定に保たれ、ゆっくりと発酵が進む。

大地のエネルギーが詰まった究極のワインが出来上がるのを、静かに待っています。

すぐ目の前で動く最新の機械と、足元に静かに佇む古代の壺。

過去と現代が交差する不思議な空間に、まるでタイムスリップしたかのような、ゾクゾクする感動を覚えました。

そしてふと見ると、醸造所の片隅には力強く控えている『TOYOTA』車の姿が。

グラニットベルトのワイナリーではいつもTOYOTA車が活躍していました。

こんなに遠く離れた土地でも日本のモノづくりに出会えることが、とても嬉しく誇らしくなります。

五感を心地よく刺激された見学を終え、次はいよいよお楽しみのテイスティングへ。

(No.20セラードア編へ続く)

文・写真:@shishidon_wine(醸し塾 伝道師)

発酵紀行 全章一覧に戻る → ツーリズムページへ →